Zal - The Music of Milosz Magin

Lucas Debarge, Gidon Kremer, KremerataBaltica 

(Sony Classical)

本日発売のLucas Debargueの新譜は、ソニークラシカルとしては珍しいGidon Kremer、Kremerata Balticaとの共演。ポーランドの作曲家 Milosz Margin(1929-1999)の作品。MarginはポーランドのLodtz出身、後にパリに出てピアニストとしてキャリアをスタートさせるも交通事故による怪我で断念。作曲家として身を成すことにした。

LucasがParisの演奏会でこの作曲家Magilの小品を取り上げた際に、その孫娘がたまたまそれを聴いていて、それを機会に交流が始まり今回のアルバム制作のきっかけになったらしい。

Lucasの才気溢れる躍動的なピアノと、クレーメルの優しく包み込むような独特の音色のヴァイオリン。その掛け合いが見事である。

Zalとはポーランド語独特の感情表現の尺度を表すもので、他の言語には直訳できない、とても複雑な言葉。ポーランド人のショパンも手記でこの言葉をよく用いており、ショパンを得意とするLucasがこれを知らないわけがない。Magilに対する彼の感情表現としてあえてこの言葉をタイトルにしたのだろう。

Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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