RESPIGHI; Orchestra Works

Geoffrey Simon, Philharmonia Orchestra         (Chandos)

オットリーノ・レスピーギ(1879-1936)は、『ローマの噴水』、『ローマの松』、『ローマの祭り』という『ローマ三部作』が有名すぎて他の曲の印象がちょっと薄い。 寡作でもなく他にも割合よいピアノ曲などもあるのだがそれは余り演奏されない。このアルバムでは、その三部作に加え、4つの管弦楽曲を収めて、彼のオーケストレーションの魅力を披露している。

レスピーギはその年代によって作風を変えてきているのだが、一貫して色彩感覚溢れる豊かな表現を管弦楽で表すことに長けている。概して言えば明るくさせてくれるような音楽でイタリアの音楽だという薫りが豊か。ここでの三部作以外の管弦楽曲も情緒的で決して悪くないしむしろ代表作としてあげられている。ただ、演奏も音質も優れているこのアルバムを聴いていると彼の管弦楽の結晶はやっぱり『ローマ三部作』になっているんだよなあと感じてしまう。

2021-849

Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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