Iberian Dances

Juan Carlos Fernandez-Nieto (Ibs Classics)

聴いているうちにこれはなかなか力の入った演奏だと感じてきた。ロシアの作曲家バラキレフがコーカサス地方の部局から着想を得て作曲した『イスラメイ』はピアノ作品史上の難曲として有名だが、その後に続くバラキレフの弟子リャプノフの『超絶技巧練習曲』もリストを追想した作品でこれもテクニックとしなやかさが求められる難しい曲。これに続くのはコーカサスという地域で繋がるジョージアの作曲家Alexandre Machavarianiの民族色の濃い代表作品。最後はピアニスト、ファン・カルロス・フェルナンデス・ニエトの母国スペイン、アルベニスの名曲『スペイン組曲第一集』という地域色が豊かな作品となっている。超絶技巧、珍しい作曲家、コーカサス風情とアルベニスの美しい曲と聴きどころが多くありとても興味を持って聴けたアルバム。

2022-350

Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

0コメント

  • 1000 / 1000