LISTZ/IRELAND: Piano Sonatas

Tom Hicks Piano  (Divine Art) 44.1Khz/24bit


トム・ヒックスはドーバー海峡のフランスにほど近い小さい島イギリス王室直轄領ガーンジー島出身。 イギリスのピアノ小品曲集などで時折で取り上げられるイギリス印象派のジョン・アイアランド(1879-1962)が書いたロマン的なピアノソナタと19世紀ロマン派を代表するフランツリストの2つの作品を対比させ繋がりをみてみようというアルバム。この二人のほかに、ベンジャミン、ブリテン、ホルスト、ヴォーンウィリアムスなど多くのイギリスを代表する作曲家を育てたが作曲家として影の薄いChrales Stanford(1852-1924), その門下で混血のため黒いマーラーと呼ばれたSamuel Coleridge-Taylor(1875-1912)と女流作曲家Rebecca Clarke(1886-1979)の小作品を収録。この3人はそれぞれ順調とは言えないバックグラウンドを持った作曲家なのだが、それを敢えて選んだのだろう。英国の音楽の受け継がれ方にも注目してもらいたいはずだ。こういう小品を通して忘れ去られた作曲家を知るということは楽しみのひとつでもある。個人的にはフランツリストの偉大さが際立つ印象を受けてしまった。

Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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