Mozart Violin Concertos No.3 & 4
Francesca Dego Violin, Sir Rogger Norrington, RSNO. (CHANDOS). FLAC 44.1Kgz/16bit
Francesca Degoは、1989年イタリア生まれ。パガニーニ国際コンクールを始めとしたいくつかのコンクールで上位入賞で実力を残し、DG(ドイツグラモフォン)から5-6枚の録音を残している。2020年にイギリスのCHANDOSレーベルに移籍しての2枚目のアルバム。正直、美人で若くて上手いとアルバムが良く売れるのが現実。
試聴では、随分とこじんまりとまとめているなと思いよく見てみると、ピリオド楽器による演奏で著名なノリントンによる指揮だった。
モーツァルトがこの両曲を書いたのは1775年18/19歳の時であり、既にザルツブルグ宮廷楽団のコンサートマスターを務めていた。青年モーツァルトらしい溌剌とした機敏なメロディと美しいアダージョが特徴の名曲で録音は山のようにある。
演奏され尽くしたこの名曲を敢えてプロジェクトにしょうと思ったのは、古楽演奏による当時の演奏の再現だと言うことだろう。
ノリントンはこの曲が初演当時の宮廷における演奏を再現することを意図した。Royal Scottish National Orchestra(RSNO)の弦楽器の規模を縮小し、ヴァイオリンは平行配置にしている。そのため、現代楽器のパワフルでキレの鋭い演奏と比較すると控えめに感じるだろう。
Degoは勿論それに合わせるように優しくソフトに弾いており、全体として抑えられた音量で落ち着いた雰囲気。気品のあるアルバムに仕上がっている。貴族になって宮廷にいるつもりで聴くとよいかもしれない。
2021-735
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