BRAHMS; Piano Concerto 2, Symphony 3
Sviatoslav Richiter, Mravinsky Leningrad Phil. (Praga) 96KHz/24bit
ロシアの誇る2大巨匠リヒテルとムラヴィンスキーの共演によるブラームスピアノ協奏曲第2番1961年12月27日レニングラードフィル大ホールでのライブ版とブラームス交響曲第3番、1972年1月27日モスクワ大ホール。
当時、40代の壮年のリヒテルは相変わらずエネルギッシュな神業で、ブラームスのピアノ協奏曲2番はこんなのだったっけと思わせる力強さ。リヒテルは誰が相手でも突っ走るので指揮者がそれをどう料理するかが面白いところだと思っている。ムラヴィンスキーはすごいね。リヒテルの強い主張ある演奏にオーケストラを合わせ過ぎずかと言って対立するわけでもなく両者均衡をさせながら完全にムラヴィンスキーの音楽にしてしまっている。ピアニストとオーケストラがスリリングな緊張感のある名演。
ブラームス3番は既にムラヴィンスキーのブラームス全集の中に入っているのと同じ日付でこちらも既に名演として名高いがハイレゾ・リマスターされているのでダイナミックレンジが広く、レンフィルのもともとの透明感ある締まった演奏に加えて楽器の分離感、音の広がりと厚みが増している。久しぶりに感動した。
ヘッドフォンMDR-Z1Rで聴くとヒストリカルノイズは避けようもないが、スピーカーだとほぼ気にならなずにこの名演を楽しむ事ができる結構優秀なリマスター版と言える。
2021-957
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