VAUGHAN WILLIAMS; No.4 & No.6

London Symphony Orchestra , sir Antonio Pappano (LSO Live) 96Khz/24bit

ヴォーン・ウィリアムズって、こんなによかったっけ? と言うのが聴き始めての印象。1872年イギリス生まれだが活躍したのは20世紀に入ってから。イギリスの民謡採取を通して独自性のある作風を作りイギリスにとってはとても重要な作曲家であるのだが、正直あまり興味を引いて来なかったので試聴は一回で終わっていた。

第4番は1931年から1934年の作曲なので第一大戦後ナチス台頭の頃、第6番は1946年と第2次大戦直後に書かれたと言うのが時代背景。同時代にはグスタフ・ホルストがおり二人はとても仲が良くお互いの作曲検討もしていたそうだ。ホルストもイングランド民謡を好んで作品の中に取り入れておりお互いの影響があったのは間違いない。ただ、この4番と6番にその美しい穏やかなイギリス民謡の面影はない。

最近のLSO LIVEレーベルはオリジナルをDSD 録音しているため以前と比べて格段に音質が良くなっている。この2つの交響曲の特徴的な不協和音、フォルテ、迫力のある演奏を音質面でよく再現できている。サイモン・ラトルを継ぐ次期主席指揮者パッパーノの音楽のまとめ方もとても上手い。第6番の録音日はUKのコロナロックダウン前夜の演奏。

2021-978




Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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