Christmas Harp

Xavier De Maistre , harp (Sony Classical) 48Khz/24bit FLAC

ハープは女性専用の楽器というわけでなく男性奏者も存在している。グザヴィエ・ドゥ・メストレはその第一人者のひとりだろう。なんといっても、25歳という若さであのウィーン・フィルの主席ソロハープ奏者に就任しながら、後年その職をなげうってソロ・アーティストとして生きる道を選んだ気概のある男である。もっとも、ウィーン・フィル就任前も名だたるコンクールで優勝を重ねたほど飛び抜けた才能の持ち主なので型にはまったオーケストラのハープ奏者よりも才能を自由に使えるほうを選んだというのもよくわかる話だ。以降ソニークラシカル, RCAなどからソロ・アルバムを何枚も出している。有名なモーツァルト、ハイドンのアルバムもとても良いが、この曲をハープで弾けるのかとびっくりするような選曲もありハープの魅力を伝えることに尽力している。

なぜ女性奏者が多いのかについては調べたことがあるが、やはり圧倒的に女性奏者のアーティストが多いわけで、幼年期の女の子がその同性の演奏をみて憧れてなるケースがほとんどだということであった。

そういうわけで、世界で最高峰のハープ奏者初のクリスマス・アルバムであるが、ハープのヴィルトゥオーゾで作曲家のカルロス・サルセード(1885-1961)のクリスマスキャロルの演奏会用変奏曲が曲目としては多いが原曲はどれも有名な曲ばかり。きっと、この中にはハープの超絶技巧がふんだんに使われているに違いない。また、チャイコフスキーとかシューベルトなども入れてマニアックにならず安心して楽しめる一枚になっている。

2021ー997

Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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