Une Soirée Chez Berlioz

Doustrac, Roussel, De willencourt      (harmonia mundi) 44.1 KHz/24bit 

これはベルリオーズが好きな人ならば聴く価値ありだろう。作曲家としては珍しいことに、ベルリオーズはなんとピアノが弾けなかった。そのため、楽想を練る際には愛用のギターを使っていたそうだ。有名な幻想交響曲もそのようにして構想を練ったというが、ピアノと違いどうやって和声を確かめながらやったのか、多分コードを抑えながらだと思うがこれは結構驚きだ。

このアルバムではベルリオーズ本人のギター歌曲小品だけでなく、前人の作品を編曲したもの、また同時代に交流のあった作曲家のギター作品を集めている。タイトルのように、『ベルリオーズの(多分サロンにて)夜』を再現するような内容になっている。

注目するのは使用されているギターがベルリオーズ及びパガニーニも所有していたものということ。動画で見ると表面板2人のサインが入っている。また随分と小さいのがわかる。これが彼らが自ら奏でていた音色なのかと思いながら聴くのはなかなか良い趣向だろう。

2021-993

Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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