ELGAR・BRIDGE; Cello Concertos

Gabriel Sawabe cello, ORF Vienna Radio Symphony Orchestra NAXOS 96Khz/24bit 

1919年の初演の際には今ひとつの評価だったのだが、時が経って、かのジャクリーン・デゥプレーの情熱あふれる演奏などによってこの曲のドラマチックな面が再認識され今ではチェロ奏者にとっては欠くことのできない重要なレパートリーになっている。もう一つは作曲家としては知っている人はほぼいない、ブリテンの先生であったフランク・ブリッジ(1879-1941)の悲歌的協奏曲『祈り』。これは第一次大戦の犠牲者追悼がテーマなので曲調は暗いがチェロが美しく響くわりといい曲だ。ほとんど演奏されないがドラマがいっぱい詰まっているとインタビュー映像では言っている。

ガブリエル・シュヴァーベにとっては、協奏曲ではシューマン、サンサーンス とリリースしてきており満を辞してのエルガーとなった。1988年生まれのガブリエルは父親がドイツ人、母親がスペイン人という家系で今でもベルリンを拠点とし世界中の有名オーケストラと共演をしてきている。

ベルリンにはよく行くので行くならどこがいいか彼に聞いた事があるがGendermanmarkt(ジャンダルメンマルクト) が好きだということだった。ここは、ウンターデンリンデンにほど近く、ベルリンコンツェルトハウスとフランス大聖堂の二つの美しい建物に囲まれた広場。もう2年もベルリンには行っていないがコロナ明けにはまた訪れて角のオープンカフェでコーヒーを一杯飲みたいものだ。天気がいい日にはどこからかチェロの音色が聴こえて来そうな穏やかで気持ちいいところだ。

2021-999



Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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