Proust Le Concert Retrouve

Langlois De Swartz         (harmonia mundi) 44.1khz/24bit

今年は名著『失われた時を求めて』の作者として有名だプルーストの生誕150周年だそうだ。読んだことはないが。そのプルーストが1907年7月1日にリッツ・ホテルで催したディナー音楽会をそのまま再現した演奏。好きだったフォーレ、生涯の友であったレイノルド・アーン、他に浪漫派の作曲家達、シューマン、ショパン、リスト、ワグナーなどの作品などで構成されている。これはプルーストの嗜好ではあるが、その頃のパリのインテリ達の好んだ音楽の趣向なのだろう。いい趣味をしている。

楽器はヴァイオリンが1708年製作ストラディヴァリウス「ダヴィドフ」。ピアノは1891年製エラールを使用、これはサロンで使われていたものなのでまさに当時の音の響きの再現。100年前のパリのインテリはこういう美しい音楽に耳を傾けつつエスプリを効かせた会話をしていたに違いない。

2021-1052

Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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