Forever

Antonija Pacek, Piano (Navona)   44.1Khz/16bit 

クロアチアで生まれ育ち後ウィーンを拠点に活動しているピアニスト、作曲家。であると同時に心理学の教授でもある。一聴して、ああこれはウィンダムヒルみたいだと感じた。自らミニマルでありロマンチストだと認める彼女の音楽は、揺れ動いていく内面の感情がシンプルにピアノに直結しているようで、R&Bとかジャズとは違う形でとてもソウルフルだと思えた。決して暗いペシミスティックな雰囲気が覆っているわけではなく明るい気分になる。また、作曲から演奏、レコーディング、ミックスという現在では分業になっているこれら作業を全て自分でやったという。手作りなので、効果音など特別な装飾もない素朴な仕上がりになっているが、それがかえって自然な感覚をより引き立たせている。これこそこそミニマルだ。もし、この人が路上ライブでこんな曲をやっていたら、知らなくても思わず立ち止まって聴き続けてしまうだろう。

2021-1076


Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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