Alles Walzer ,einmal anders!

Dora Deliyska, piano              (Challenge Classic) 96Khz/24bit


ワルツというひとつの作曲スタイルをベースにしつつ、アルバム全体でひとつのストーリーを作っている。ご存知のようにワルツは3拍子で単純且つ穏やかな曲が特徴ではあるが、このアルバムで構成される曲目は多彩で、シューベルト、リスト、シュトラウス、バルトーク、リゲティ、ドビュッシー、ラヴェルらの作品を取り上げてある。曲順もよく考えられており、中間の『Arabesques on “By the Beautiful Blue Danube”』という難曲がこのワルツ物語の頂点で最後は退廃的なニュアンスのラヴェルの『La Valse』で終わる。

演奏者は5歳でピアノを始めて9歳でリサイタルを開催した経歴のブルガリアの天才ピアニストDora Deliyskaya。プロジェクトの企画力とアーティストの技術が組み合わさった傑作。

Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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