J.C.BACH & C.P.E BACH: Magnificat

Hans Christoph Radermann (Accentus) 96Khz/24bit 

バッハ親子の作品を比較してみましょうというアルバム。当時は父親のJ.S. バッハよりも高名だったというバッハ家次男のC.P.E バッハ。とても親思いで、自分がここまで成れたのは全て父のおかげだと常々言っていたそうだ。ただし彼の作風は単純に父のバロックスタイルを踏襲するのでなく、父と同時代のテレマンの様式を引き継いでいるところが才能ある芸術家の証だろう。実際に、彼の作品様式は後の古典派につながっていくことになるわけだから。

大バッハの『マニフィカト』は、1723年にライプチッヒの聖トーマス教会のカントール、音楽監督の座についた後の初演作品として特に力の入った傑作で多くあるマニフィカトの中でも最も知られているもの。

C.P.E の『マニフィカト』は1749年に作曲されたもので、古い形式に縛られない部分とか華やかな部分、つまりギャラント様式なので、父の作品とは明らかに違うが、当然、父バッハの『マニフィカト』は念頭にあって終曲などは当時すでに古典的と思われていた対位法的な合唱フーガで構成されているところなど相当にを意識している。

因みに、バッハ家の第11子J.C.バッハも『マニフィカト』を書いているのだが、3人の作品を収録するのはやりすぎだと思ったのかもしれない。

2022-125

Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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