SCHUMANN-LISTZ-BRAHMS

Olga Chelove, piano (NEOS Classics) 96Khz/24bit

ウクライナのオデッサ出身のピアニスト、Olga Chelovaのファーストアルバム。

シューマンの『クライスレリアーナ』とフランツ・リストの『パガニーニによる超絶技巧練習曲』は二つとも1838年に作曲されたそうだ。

『クライスレリアー』はオフィシャルの献呈先は友人のショパンとなっているがシューマン自身が自分のポートレイトであると言っており後の妻となるクララ・ヴィークに捧げられた音楽であることは有名な話だ。

『ラ・カンパネラ』が入っていることで有名なリストの『超絶技巧練習曲』は1851年に改訂され『パガニーニによる大練習曲』となり、これもクララ・ヴィークに献呈されたということは知らなかった。

そしてそのシューマン夫人となったクララを慕っていたブラームスからは『16のワルツ』を収録してある。このようにそれぞれの曲はクララを中心として『ADMIRE=憧れ』というキーワードで繋がれている。

それにしても、クララが彼らだけでなくメンデルスゾーン達からも曲を献呈されているのは、彼女が卓越したピアニストだったという理由だけではなく、人を惹きつけるとても魅力的な女性だったのだろう。

2022-256

Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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