A Night in London

Ophelie Gaillard, Pulcinella (Aparte) 

フランスの人気女性チェロ奏者オフェリー・ガイヤールと彼女が率いている合奏団「プルチネッラ」のみずみずしく、生き生きとした演奏が魅力のバロック音楽集。

特に1930年代にロンドンで活躍したFrancesco Gemiani (1687-1792)の作品と彼に関係する作曲家の作品に焦点を当てている。後期バロックに属するジェミアーニ自身はスカルラッティを師としたヴァイオリンの名手で主にロンドンで活躍した。弟子のCharlesAvison、Hasse, また同じくロンドンで活躍したヘンデルの作品をカバー。

使用しているチェロは1737年製フランチェスコ・ゴフリラーなので、ほぼ同じ時期の楽器だ。ところで、かれこれ4ー5年前にこの楽器は盗まれたことで世界的にニュースになった。オフェリーのパリの自宅の前でナイフで脅されて盗られてしまったのだが、大きなニュースになったのが幸いして数日後には自宅の前に戻されていたという。価格にすれば約1億5千万円は下らないものではあるが、まず密売ルートが存在しない超希少楽器である。犯人は見つからなかったようだが、パリ中で話題になり大きいので持ち歩くにも目立つし、金額が大きすぎてビビって戻したのではないかと思う。

2022-419

Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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