NETSA

Minyeshu             (ARC) 48khz/24bit 

エチオピア出身アムハラ族で同国を代表するシンガー、ダンサー、プロデューサーであるMinyeshuの先週のリリース。

『NETSA』とはアムハラ語で『自由』という意味。コロナ禍のこの時期、多くのミュージシャンと同じよう自分と音楽の関わりを深く考え、人々の結びつき、愛、自然を深く探求したという。選曲はその結果でそこに宿る全ての美に感謝を表すものだという。

既に大御所となっているセネガルのYusson N’Dor、今年初めにヨーヨーマのアルバムでも共演したベナンの実力派シンガーのAngeliique Kidjo,マリ出身のシンガーソングライターSelif Keita達とも早い時期から共演をしてきているベテランシンガー。

彼らアフリカを代表する音楽家の音楽は、やむを得ず『ワールドミュージック』のカテゴリーに入れざるを得ないのだが、伝統的な民族音楽とは明らかに一線を画する多様な音楽要素を取り入れたセンスのいいクロスオーヴァ―。ただ言葉がその地域の言葉なので民族音楽風に聴こえる。因みに日本の有名歌手の多くの楽曲も配信ではワールドミュージックというカテゴリーに入れられていることがよくある。残念ながらグローバルの観点からはどこに入れても大勢に影響ない。

Minyeshuはアムハラの言葉、伝統楽器と西洋音楽で使われるヴァイオリン、ピアノを巧みに取り入れているが偏りないようにバランスをとっているようだ。曲調についてもR&D、ブルース、レゲ風な曲もあり気持ちよくグルーヴしている。エチオピアン・スムースジャズといってもいいかもしれない。彼女のこれまでの集大成的なアルバム。

2022-1099

Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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