Magic Music Box: Organ Duo

OrgelDuo,Marion Krall,Lars Schwarze (GENUIN)  96Khz/24bit

パイプオルガンの連弾というちょっと変わったアルバム。

オルガンは足鍵盤も30鍵ぐらいあるため実際には4本の手と4本の足なので相当息が合っていないとぶつかったり足踏んじゃったりするのではないだろうか。映像では随分手足が交錯している。

奏者の二人はドイツのリューベックの高等音楽院出身。リューベックと言えばあのバッハが憧れていたブクステフーデがオルガンを弾いていた都市だ。

彼らはオルガンの為に書かれた曲ではなくもっぱら管弦楽曲を自ら編曲したものをレパートリーにしており、ポーランドで行われた第1回国際オルガン・デュオコンクールの受賞者。

このアルバムでは、ラヴェル、デュカス、エルガー、ストラヴィンスキーの管弦楽曲のオルガン編曲版を演奏している。作品は浮遊感を感じさせるもの、オルゴールを聴いているかのようなメカニカルな雰囲気をだすものもあれば、これぞパイプオルガンというような低音を響かせたものなど盛りだくさんで、ストップを複数混合させてこの多彩な音色を出しているに違いない。

キャメロン・カーペンターのように怒涛の如く音が洪水のようにあふれ出すのとは違ったアプローチで、多分連弾だからこそできるのだろう、まるでオーケストラを聴いているような広がりを持ったサウンドを作り出している。

2022−1150


Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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