PROKOFIEV ;Violin Concertos Nos.1&2

Tianwa Yang, violin; ORF Vienna Radio Symphony Orchestra 

ヤン・ティアンワは若きヴィルトゥオーゾのひとりである。北京出身の彼女は他の例に漏れず幼い頃から神童ぶりを発揮して5歳で中国国内のコンクールで優勝、11歳にて国内外の多くのオーケストラと共演し小沢征爾をしてfuture starと言わしめた。

レコーディング結構あり、NAXOSからの一連のサラ・サーテのシリーズが評判が高く、イザーイのソロヴァイオリンソナタではECHOクラシック賞の年間最優秀器楽奏者を受賞している。今までほぼ全てのアルバムは聴いてきているアーティストだ。

今回は弾くのが難しい曲を作るのが好きなプロコフィエフ。協奏曲1番は、よくファンタジーっぽいと言われプロコフィエフらしい遊び心ある曲だが無機質なところが20世紀的。2番はその無機的な叙情性と華やかな雰囲気が簡素な形式の中に共存する傑作でアルトゥール・ルービンシュタインはコンサートで聴いて感激して楽屋に訪ねに行ったという逸話が残るくらいだ。

ヤン・ティアンワは持ち前の多彩なテクニックを屈指して表現力は豊か。全体的に雄弁さを感じさせる内容で、最後の曲のsonata for solo violinのソロも圧巻でなかなか惹きつけられる演奏だった。

2021-800

Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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