Time Travel-Songs by Henry Purcell & The Beatles

Asya Fateyeva,sax; Lautten Compagney, 

ともにイギリス出身のビートルズと300年前のヒットメーカー、ヘンリーパーセルの歌曲を取り上げてその接点を探る。それを『タイムトラベル』と呼んでいる。大袈裟に構えなくてもビートルズをバロック風のアレンジにしてパーセルと並べてみると意外といいでしょう?ぐらいに気楽に聴いてみるのがいい。

『ラウテン・カンパニー』は、これまで古楽と近代音楽を組み合わせて独創的なクロスオーバーを創るのをモットーにしてきている楽団。今回のアルバムも違和感はないものの、個性のある今の音楽なのでバロック的に編集してもそれは全く同じ類にはならない。そこは、コントラストの部分を楽しむものだろう。パーセルに三分の一ビートルズをブレンドしたカクテルといった風味の良い味のアルバムである。

注目していたのは、最近活躍がめざましいサキソフォンのアーシャ・ファテーエワ。ウクライナ出身だが幼い頃からドイツに移住した彼女は、2012年にドイツコンクール優勝、2014年にはサックスの最高権威アドルフ・サックス国際コンクールで第3位入賞、2016年にはECHOクラシック賞の新人賞を受賞など、受賞多数で『ベルリン・クラシック』レーベルから数枚のソロ・アルバムを出している。そのうち、メジャーレーベルからアルバムが出ると思う。

2021-803

Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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