Pratté: Harp Works

Delphine Constantin-reznik, Norrköping Symphony Orchestra

存命中は名声があったり人気を博していても死後急速に忘れ去られた作曲家は数知れない。と言うよりその方が多いだろう。音楽の流行り廃りという大きなうねりの中で大抵の作品は埋没してしまう。

その中の一人と言っていいアントン・エドヴァルド・プラテ。

1796年、ボヘミアに生まれた彼はハープ奏者及び作曲家として活躍した。クラシック年表で言うとちょうど古典派からロマン派の頃。スウェーデンに渡り、ストックホルムから北、今でも10万人強の小さな町Norrköpingノールショーピング辺りで主に活動をしたそうだ。

彼が指揮者も務めた当時の管弦楽協会が年を経て今のノールショーピング交響楽団となり、2008年からハープ奏者に就任したConstantin-reznikのリサーチにより運良く再発見されたのが今回の作品。今後、ハープ奏者にとって新たなレパートリーになってくる曲かもしれないロマンティックさと雄大さを持つ曲達だ。彼女自身2019年から創設したPratté International Harp Competitionにも取り入れられ弾みがつくことだろう。アーティストの情熱のたまもの。

2021-815


Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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