BRAHMS; Piano Quartet in C Minor Op.60

The Festival Quartet                   (Sony Classical) 192Khz/24bit 

Szymon Goldberg(1909-1993)と言えば第二次大戦前のフルトベングラーに招かれ若干20歳でベルリンフィル のコンサートマスターに就任し、また、ピアニストのリリー・クラウスのヴァイオリンパートナーとしてデュオを組んでいたことでも有名。フェスティバル・カルテットは、彼がヴィオラのウォーレン・プリムローズらと結成した四重奏団で、1950年から1960年代初頭にかけてRCAに多くの名録音を残したことで知られる。シューベルトの『鱒』はそのうちの最も有名なものだろう。このアルバムは、ソニークラシカルによる192kHz/24bitの高音質ハイレゾでのオリジナルテープからのリマスターとして再発売されたもの。192になると各楽器の輪郭、独立感が際立ってきて立体感がより実感できる。誰がリマスターしているかにもよるが、ソニーもアナログ時代の名盤の192リマスターシリーズは既に相当リリースしてきて慣れているので、技術的に音質が向上しているだけでなく、楽器バランスを上手く扱っているので、元の録音の雰囲気を壊すような違和感はない。レコードよりもちょっとパワフルには感じるだろう。オリジナルリリースは50年以上前だがノイズの少ない高音質で当時の伝統的な欧州風解釈による演奏を聴くのもなかなかノスタルジックでよいものだ。

2021-915



Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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