BEETHOVEN;Piano Concertos Chamber Version
Hanna Shybeyeva, piano; Amani Quartet (NAOXOS) 96Khz/24bit
ハンナ・シベーヴァは、音楽の世界でたまに出てくる神童。1979年ベラルーシのミンスクで生まれた彼女は六歳でピアノを始めて十一歳からは演奏会の舞台に立って国際的な活動を始めていた。もちろん、その後の経歴は言うまでもなくピアニストの王道のキャリアを歩んでいる。つまり、数々のコンクールでの入賞、有名な音楽院、著名な音楽の師達に学ぶといったもの。しっかりとしたパトロンもついて才能があるとは言え恵まれた音楽活動を行なっている。
もちろん、幾つかのレーベルからCDはリリースされている。アンサンブルでのプロジェクトは数多い。そんな自分のやりたい音楽を選べる立場にある彼女が最近取り組んでいるのは、2019年からのNaxos レーベルとのプロジェクト。ベートーヴェンのピアノ協奏曲の室内楽バージョンを全曲録音していくと言うもので、今回の新譜はシリーズ3作目で2番と5番。ジャケットは前2作同様ベートーヴェン風な格好をしている。19世紀浪漫派の作曲家・指揮者であるヴィンツェンツ・ラハナーによる編曲版。
最近は交響曲、協奏曲の室内楽版或いはピアノ版に取り組むアーティストが増えてきているが、その頃市民自身の娯楽となってきた音楽を気軽に楽しみたいという需要があり、どの様な音で当時の人々が音楽を楽しんでいたのかに関心がが向けられるようになってきているからだろう。
2021-1036
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