JORGE GRUNDMAN: Piano & Cello Concertos
Eduardo Frias. piano, Iagoba Fanlo. Cello, Navarro Symphony
1961年生まれスペイン人のジョルジュ・グランドマンは作曲家、音楽学者、教授など肩書を持つ。作曲についてもクラシックばかりでなく、音楽活動初期にはポップのグループ活動でヒットを飛ばし、その後休息期間を置いてニューエイジ・ミュージックを盛んに作曲し、2000年以降はクラシック音楽に向かっているが、同時に映画音楽、テレビへの楽曲提供も行なっている。さらに、自らアーティスト支援のために非営利団体を設立したり、社会活動のためのチャリティとしての楽曲も多く公開しているという全方位で自らの音楽の才能を放射している音楽家だ。
音楽は聴き手とともにあるということを信念として持っており、今回ソニークラシカルというメジャーレーベルからは2枚目となり、プレミアレコーディングとなるピアノ協奏曲はエモーショナル、チェロ協奏曲はニューエイジを思わせる静かなメロディ主体。共に情感豊かなストーリー性を持つ魅力的な音楽だ。さすが、ポップ音楽をキャリアのスタートとしただけのことがある聴き手に寄り添う音楽を書く。所謂クラシック・コンテンポラリーとは違う映画音楽のようなコンチェルトだった。
2022-1
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