On the Path to Andersen (Accordion)

王寒之

中国の蘇州出身、天才クラシック・アコーディオン奏者、王寒之の初のアルバム。2017年、アメリカのYoung Concert Artists International AuditionsにおいてFirst Prizeを獲得。60年のYCAの歴史の中で唯一のアコーディオン奏者の優勝者である。現在、寒之はデンマークのRoyal Academy にてAccordionを教えている。

アコーディオンは比較的新しい楽器なのでその普及活動にも尽力しており、世界中の音楽機関からの招きに応じてコンサートをしているが、このアルバムはその多忙な中で制作された。彼女の才能に感銘を受けた作曲家のMartin Lohse氏が彼女の為に作った曲(Little Match Girl)などで構成されており、アコーディオンの魅力を充分に引き出す曲を技巧に偏らないメランコリーな演奏が魅了である。

本人曰わく最後の長い曲『Saga night』は北欧のおとぎ話が背景にあり、この演奏によって北欧の冬の暗さを感じてくれたら嬉しいとのことだった。

しかし、アコーディオンというのは両手で違う見えない鍵盤をよく弾けるものだと感心してしまう。

2022-15

Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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