KAPUSTIN: Piano Music for Jazz Trio

Frank Dupree.  (Capriccio) 96Khz/24bit

ジャズとクラシックを融合したスタイルで知られるロシアの作曲家カプースチン(1937-2020)。知られると言ってもここ20年ぐらいでそれまではほとんど取り上げられることはまずなかった。

一昨年亡くなったことも理由なのかメディアで取り上げられることも多くなり録音もコンスタントにリリースされている。

バロックからプロコフィエフまで幅広い伝統的なクラシック音楽の要素をジャズのスタイルに融合している独自の音楽だが、ジャズと大きく違う点は即興の部分で、華麗な即興のような部分まで全部あらかじめ作曲してあるところで、これ作曲してあるのかと驚いてしまう。シンフォニックジャズとも言われる。

このアルバムは、もともとジャズのパーカッションを学んだのち、ピアニストに転向したという変わった経歴を持つフランク・デュプレー。彼はドイツの権威あるOPUS アワードも受賞している実力者で既にカプースチンのピアノ協奏曲のアルバムも録音している。

今回のアルバムはそのカプースチンのさまざまな曲を、ジャズトリオバージョンにアレンジして演奏しているというジャズ。

どれがカプースチンの記譜された部分でどれが本当の即興演奏なのかはよくわからないが、面白いことをやるものだと感心した。

2022-56

Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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