ALEXIS FFRENCH : Truth

Alexis Ffrench  (SonyClassical)

5月6日にリリースされたアレクシス・フレンチの新作。癒しの天才ピアニストと言われているが、最近はクラシカル・ソウルのパイオニアという紹介のされ方をされている。ヒップホップなどもやってきたが、本人のシリアスな経験を通してメンタル・ヘルスと音楽の関係を考えるようになり今のピアノ中心のスタイルになり、2018年ソニークラシカルからメジャーデビューして以降、”evolution”, “ dreamland “と宝石のようなメロディが満載の美しい曲調のアルバムを発表し、既にオンライン再生回数は2億回を越えている。

アルバムで収録されるフルバージョン以外にピアノバージョンも配信されておりそれも高い人気を誇っている。曲自体はシンプルなのでピアノができる人は自分で弾いてみたくなるのだろう。楽譜もよく売れているようだ。

今回は2020年にミネソタ州で起きた警官によるジョージ・フロイド殺害によって起こった様々な出来事が影響を与えたことは確かではあるが、それぞれの曲は極めて私的で、悲しみ、絶望、憤怒という感情を受け止めつつ、同時にコミュニティの持つ力、ポジティブな思考と集合体の治癒性を信じる希望感に満ちたもの、それがそアレクシスの答えだという。

2022-617

Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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