おきなわうた

夏川りみ (Victor) 44.1Khz/16bit


珍しく聴くことになった日本のうた。夏川りみなんて(失礼)、『涙そうそう』しか知らないなあと思いつつ仕事なのでオリジナルのアルバム14枚とベスト版、EPを順番に聴いていったのだが、1、2枚聴いてこれはいいじゃないかと思った。なんと言っても透き通ってよく通る優しい歌声が癒し効果抜群でずっと聴いていても飽きない、疲れない。その歌声は天性のものなのだろう。『未来へ』などを聴くと玉城千春ととても声の質が似ているのにも気がついた。

その中で沖縄系の曲で統一したアルバムではこれが一番良かった。『島唄』、『涙そうそう』、『花』という沖縄が産んだ三大名曲と半分ぐらいを占める琉球語での歌を入れているが、沖縄風情という単純なものでなく三線の調べと琉球メロディの上に夏川りみの声が乗るという感じでよく練られて作られており、優れた統一感あるアルバム。きっとプロデューサーも優れているのだろうなあと思ったりもした。オリジナルアルバムでは昔より最近の方が完成度が高くなってきているのを感じる。昔のが良くないというわけでなくコンセプトとか全体感とか余裕を持った歌い方とかそういうところ。だんだん良くなっていくなんて最初に大ヒットがある歌手としては珍しいのではないか。

散歩したり風呂に入ったりしながら、ベストアルバム7枚と合わせて21枚聴き終えた頃にはすっかりファンになっていた。

2022-851


Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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