THE DVORAK ALBUM

Jan Vogler, Moritzburg Festival (sony classical) 192khz/24bit

Jan VoglerはSonyClassicalの主要アーティストとして大活躍しており昨年は中世からビートルズまでの各時代の流行歌を“POPS”という形でまとめた面白いアルバムを出したのをよく覚えている。

先週リリースされたこのアルバムは自身が主宰するドレスデン近郊の町モーリッツブルグ音楽祭参加メンバーとのドヴォルザーク室内楽作品。ピアノ四重奏第2番とピアノ三重奏第4番『ドゥムキー』と大型作品の前後にショート・ピースを入れてある。ドヴォルザーク出身は今ではチェコだが、当時はハプスブルグ家統治だったのでボヘミアと呼ばれる地方。そのボヘミアだけでなくウクライナを含めたスラブへの想いを前面に出したアルバム選曲。スラブ調独特の憂いを持つメロディ、また躍動する舞曲の旋律などとても豊かな色彩を感じさせるまとまった好演奏でドヴォルザークの世界を上手く演出している。タイトルどおり“The Dvorak”。

配信音源はSonyClassical にしては珍しい192khz/24bitなので音質も極めて良く、そのより広いダイナミックレンジによって曲の高音の繊細さと低音の迫力が充分に再現されている。これを聴いて良くないという人はいないと思う。

2022−1006



Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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