Aparigraha

Challem (Teles music) 96khaz/24bit

1994年オランダ生まれのChallem初のEP。タイトルが『アパリグラハ』なのでシンプル、ミニマル系だと察しがつく。アパリグラハは『非所有』『不貧』などと訳されるが、必要以上のものを欲しがらない、執着しないことを意味するヨガ哲学の言葉。

こんな世の中なので、音楽の世界でも癒し系は流行りで、ネオクラシック、ミニマル系ミュージックの領域は需要が拡大しているのでソニークラシカルは専門のレーベルを作ってアーティストを発掘しているくらいだ。このアルバムのリリース元フランスのTeles Musicもニューエイジ系を含めたアーティストを中心にしている新しいレーベル。

そんなわけで、ピアノ系ミニマルのアルバムも多くリリースされるので耳にする機会が多いが、このChallemはその中でもかなり素朴度が高い。特徴が無いのが特徴かもしれない。本人によればこのアルバムの6曲はどれも日々の日記のようなものでピアノに向かった時に自然と浮かんでくる音符を書き留めたものがもとになっているという。派手なメロディは無いけれどもまさに彼の日記を垣間見て思わず読み進んでしまうような感じでEP22分が終わる。日記なので装飾する必要のないありのままというものが音を通して伝わってくる、それを誠実さと言ってもいいかもしれない。

2022−1072

Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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