RAVI SHANKAR : Symphony

Anoushka Shankar, London Philharmonic Orchestra (LPO)  48khz/24bit


ラヴィ・シャンカル(1920-2012)。シタールの名手でインドを代表する音楽家だった。とは言ってもインド音楽に興味ある人以外には多分馴染みはないと思うが、ビートルズ世代に対してはジョージ・ハリソンが弟子入りしたシタール奏者といえば、ああそういえばビートルズもインドにハマりシタールを取り入れた時期があった時のあの人かと思い出すだろうし、或いはノラ・ジョーンズのお父さんと言った方が紹介としてはいいかもしれない。クラシックをよく聴く人にならメニューインと共演してグラミー賞を受賞した人と言った方がピンとくるかもしれない。全世界、全ジャンルに渡り影響を与えたインドの偉人だ。

シャンカルは幾つか曲を作っていてシタール協奏曲第2番は『ラーガ・マーラ』という題名でズービン・メータとアルバムを出したりして比較的知られているが、交響曲もあるというのは知らなかった。このアルバムは2010年CDリリースのものだが恐らく今までデジタル配信は無かったのかもしれない。ラヴィがなくなる前だが、シタールを弾いているのは娘のアヌーシュカ・シャンカル(ノラ・ジョーンズとはお母さんが違う)で今ではしっかりと父親の後継者としてシタール界で活躍している。

この曲は交響曲として四楽章制にしてあるが、シタール協奏曲と言っていいと思う。技巧的に複雑な構造を取っているわけではないが、それはどうでもいいだろう。シタールとオーケストラ、インド音楽と西洋の音楽との対話・融合が見事に実現されていると思う。もちろん、シタールが大いに活躍するのでその妙技も聴きどころ。

2022-1121


Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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