ALMEIDA PRADO: Complete Nocturnes

Aleyson Scopel (Grand Piano) 96Khz/24bit

アルメイダ・プラドは1943年サンパウロに生まれ、パリに留学してナディア・ブーランジェ、オリビエ・メシアンに師事しピアニストとしても活躍した。

代表作には面白い作品があって、『カルタス・セレステス』天体の図表と訳されるがこれは彼自身が独自に創った新しい和声の仕組み『トランストナリティ』を導入した作品で各集はとても短い1分程度の曲の集合体。

このアルバム『夜想曲集』はそれを書く前の1985年から1991年にかけて作られたもの。400余りの作品を残した多作な人なので14の曲は断続的に書かれた。聴けばすぐわかるくらいメシアンへのオマージュが伝わってくるが、その同じ曲に中でもショパンっぽい旋律を付けたり、自国ブラジルのボサ・ノヴァを思わせるものがあったりして結構抒情的でもある。無調、不協和と十二音階が程よくブレンドされた耳に馴染みやすい曲が多くアルバム・カバージャケットのイメージに合っている。

ブラジルの作曲家というと名前がすぐ出てくるのはヴィラ・ロボスぐらいだが、2022年はブラジル独立200周年ということでブラジルの音楽家を紹介する企画が多い。年末にかけ多くの知られざるブラジルの作曲家の作品がリリースされると思う。

2022−1153





Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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