Works for French Horn & Piano

Nilo Caracristi(Hr)Giancarlo Guarino(P)  (Tactus) 

イタリア、ボローニャにある老舗中堅レーベルTactusは時々渋いアルバムをリリースする。これはフレンチホルンとピアノのホルンソナタ作品集。

ニノ・カラクリスティはジュゼッペ・ヴェルディ歌劇場管弦楽団の首席ホルン奏者などを務め、イタリアブラス五重奏『ゴマラン・ブラス』のメンバーでもある名手(名手と呼ばれるくらいでないとソロアルバムは出せないのだが)。ロッサーリ、フェッラーリ、テデスコ、セメラロというイタリアの現代に近い作品を中心に、スクリャービンのホルン・ソナタなど珍しい曲も入れ込み、最後はニーノロータのゴッド・ファーザー Part2から『愛は誰の手に』で締めるという構成。

ホルンをフィーチャーしたものでよくあるのはロマンチック系のアルバムだが、ここではそういう路線でなく言ってみれば中辛の20世紀の作品をフレンチホルンの芳醇な音色で包み込んでいるという感じがする。

2022-1110

Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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