JORGE GRUNDMAN: Flute Works

Gili Schwarzman (SCI) 96Khz/24bit

1961年生まれスペイン人のホルヘ・グランドマンは作曲家、音楽学者、教授でもある。音楽活動初期はポップミュージックでヒット曲があり、その後休息期間を置いてニューエイジ・ミュージック、2000年以降はクラシックに傾注している。同時に映画音楽、テレビへの楽曲提供も積極的に行なっている。また、アーティスト支援のために非営利団体を設立したり、社会活動のためのチャリティとして楽曲も多く公開している。

ソニークラシカルから昨年リリースされたチェロ作品集がまるで映画音楽を聴いているようなニューエイジ色の濃いアルバムでとても印象が強かったのでよく覚えている。今回のフルート作品集も期待を裏切らない内容のフルート協奏曲とソナタ集。親しみやすく美しいメロディは健在で、この先には何か良い事がありそうだという希望を抱かせるような曲調が彼の特徴なのだろう。フルートが流れるようにとても生き生きしていていい感じだ。音楽は聴き手とともにあるというのが信念で、自らを作曲家というよりも音楽の作家であると認識しているという。

ギリ・シュワルツマンは既に著名なオーケストラ、指揮者との共演も多いフルート奏者で、アンサンブルとしてのアルバムは既にあるが、ソロとしてはこれが初めてのアルバム。グランドマンの作り出すストーリーを表現豊かに聴き手に寄り添う音楽としてうまく再現しており、ソニーのようなメジャーレーベルでソロアルバムを出せるだけの実力と魅力を備えていると思う。

2011-1193

Classic Music Diary

仕事で年間1,000枚程度クラシック・ジャズのハイレゾ新譜を聴いています。毎日4-6枚試聴する中から気になったものを日記がわりに書き留めていこうと思います。

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